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稚内の塗装業は、
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●はじめに

住まいは私たちの生活の拠点であり、その外観はまさに住まいの顔とも言えます。
外壁塗装は美しさだけでなく、建物を守る重要な役割を果たしています。
しかし、この美しさの向こうに潜むもうひとつの側面があります。
それは、使用される塗料や施工過程が私たちの健康にどのような影響を及ぼすのかという問いです。
塗装工事をしているそばを通ったときに、ツンとしたにおいを感じたことはありませんか?
これは、塗料からにおいが発生しているためです。
今回は、外壁塗装が新たな美しさをもたらす一方で、私たちの健康へ及ぼす潜在的な影響についてお伝えできればと思います。

 

●一般的な塗料の成分と特徴

一般的な塗料の成分と特徴

外壁塗装に使われる塗料にはどんなものがあるのでしょうか?
一般的に…

・イソプロピルアルコール
・メタノール
・キシレン
・シンナー

これらの化学物質が含まれています。
独特の刺激臭があり、長い時間吸い込んでしまうと健康に悪いといわれています。

塗料の成分は、主に以下のみっつで構成されています。

・樹脂
・溶剤
・顔料

樹脂は、塗料の基本となるものです。
外壁の耐水性などを高めることができ、樹脂の種類によってその性能はピンからキリまであります。
シリコン、アクリル、ウレタンなどがその代表例ですね。
樹脂はそのままでは硬さがあるので塗装に使うときには溶剤が必要になります。

溶剤は、さまざまな物質を溶かすことができる物質です。
これで樹脂や、次に説明する顔料などを溶かして塗料として使うことができるようにします。

顔料は、塗料の色に関する物質です。
これのおかげで外壁をいろいろな色に塗装することができます。
塗料のなかには顔料を含まないものもありますが、それはクリアー塗料といいます。
別名、樹脂ワニスともよばれています。

 

●外壁塗装と健康への影響

匂い

一般的な塗料は、油性塗料とよばれるものです。
油性塗料のなかで、健康に悪い影響があるとされるのが溶剤(有機系溶剤)です。
有機系溶剤は揮発性が高く、蒸気になることで吸い込みやすくなるのが特徴です。
また、油脂に溶ける性質もあるので、皮膚からも人体に吸収されてしまいます。
こうした揮発性有機化合物のことを、VOC(Volatile Organic Compounds)と呼び、近年問題視されています。

有害な気体が人体に吸収されると、主に以下の症状がでます。

・めまい
・吐き気
・頭痛
・呼吸障害
・目、鼻の痛み
・皮膚への刺激

健康な成人でも、重大な症状がでることがあります。
なので、乳幼児・高齢者・妊婦に加え、持病がある方はとくに注意が必要です。
また、ペットがいる家庭はさらに注意しなければなりません。
動物は鼻がいいぶん、基本的にこういった刺激に弱く、人間が平気なアロマや柔軟剤の香りで健康被害がでる場合もあります。
とくに鳥はそれが顕著で、アロマをはじめ、テフロン加工のフライパンを熱したときに出る気体を吸い込んで死に至ることもめずらしくありません。
なので、塗料から出る有害な物質にはきわめて弱いんです。

外壁塗装は、数週間かかる場合もあります。
工期中は窓にビニールシートが貼られたりして換気ができない場合が多いです。
塗装が終わった後も、溶剤が気化することで体に悪影響をおよぼす有害物質が出続けます。
自分の家の塗装じゃなく近隣で行われた場合でも、塗装後は3週間ほどは風に乗って有害物質が飛んでくることもあります。
目に見えないからこそ気を付けなければならないんですね。

 

●体への影響を最小限にするためのポイント

ポイント

家族やペットを有害物質から守るためには、まず塗装した場所から遠ざかることです。
日中は外に出て外壁から離れることができれば、それが一番です。
でも、なかなか毎日外出というのも難しいですよね。
そんなときは、家の中でもマスクをして生活するだけでも大分ちがうんですよ。
工期中は実家にお世話になったり、お金に余裕がある方はホテルなど別な場所に住むというのも手かもしれません。

 

●こんな手もある、塗料の進化

メリット

SDGsということばが広まってきている近年、外壁塗装にも環境問題に取り組もうという動きがあります。
そこで、有害なVOCそのものを出さない塗料として「水性塗料」が注目されています。
水性塗料は、溶媒が水になっています。
有機溶剤とちがい、VOCをほとんど出さないので体への悪影響を防ぐことができます。
それでは、水性塗料のメリットとデメリットをみてみましょう。

 

水性溶剤のメリット

・VOCを非常に削減できる
シンナー系の有機溶剤と違い、VOC排出量をおさえられます。

・中毒の心配がない
VOCの含まれている量が少ないので、中毒の心配がありません。

・においがない
有機溶剤のようなにおいがないので、においによる不快感がありません。

・非危険物なので、あつかいが簡単
主な成分が水であるために、非危険物になります。
引火の心配もないので、安心して保管できます。

水性溶剤のデメリット

・作業中の水に弱い
完全に乾く前に雨などにさらされると、塗料が流れてしまうことがあります。
(最近では雨に強い水性塗料もあるようです)

・塗膜の寿命が短い
油性塗料とくらべて塗膜の寿命が短いとされています。
(こちらも最近はグレードによって、油性塗料と変わりないものもあるようです)

・素材によっては塗装できない
水をはじく素材(鉄)などに塗装しようとすると、はじいてしまってそのままでは塗装できません。
これは、下地になる塗り剤を使うことで、難しい素材にも塗装できるようになります。

 

●さいごに

住まいの外壁は私たちの生活を印象付ける大切な要素です。
しかし美しさの裏側で、使用される塗料が私たちの健康に悪影響を与える可能性もあることを忘れてはいけません。
健康と住まいの調和は、安心して過ごすためには欠かせないものです。
正しい情報と慎重な選択によって、外壁塗装は美しさだけでなく、私たちの健康と調和していきます。
安心して住まいに向き合い、これからも美しい環境と健やかな生活を築いていくために、塗料への知識と注意を忘れずにいきましょう。