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稚内の塗装業は、
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●はじめに

塗装とは、対象物の表面に塗料を施して美観の向上や耐久性の向上を図る技術のことです。
特に金属製品においては、その素材の性質からくる課題を解決するために金属塗装が欠かせません。
今回は、そんな金属塗装に焦点を当てていきたいと思います。

 

●金属塗装とは?

金属塗装とは?

塗装とは、対象物の表面に塗料を塗り、外観を美しく見せたり対象物の保護、耐久性の向上などの目的で行われる技術のことをいいます。
塗装は建築物、車両、家具、機械などさまざまな対象に対して行われます。

金属は、その材質が鉄やアルミ、ステンレスなど多岐にわたります。
その多くはそのままでは錆びやすいなどの欠点があります。
金属塗装は、そんな金属を錆から防止、保護する役割をもっています。
また、見た目の美しさを向上させ、デザイン性を際立たせる効果もあります。

 

●金属塗装の種類

金属塗装の種類

金属塗装とひとくちにいっても、ただ単に色を塗ればいいのかというと違います。
その金属により、その相性はさまざまです。
その製品に合った塗装方法が必要になるわけです。
では、金属塗装にはどんな種類があるのかご紹介します。

 

・溶剤塗装

溶剤塗装は、塗料に有機溶剤(シンナーなど)を混ぜたものを使った塗装方法です。
塗装の中でもより一般的な塗装方法になります。
ハケやローラー、スプレーなどで塗った後、自然乾燥や60℃〜80℃での焼き付け乾燥をします。
いろいろな色や模様に対応することが可能で、低コストなのがメリットです。

・焼付塗装

焼付塗装は、粉体塗料や溶剤塗料を塗ったあとに100〜200℃の温度で熱硬化性樹脂を焼き付けて、皮膜を硬化させる塗装方法です。
防錆性や耐候性をより高めることができます。
焼付塗装には、メラミン焼付塗装・アクリル焼付塗装・フッ素焼付塗装などがあります。
ABS樹脂や塩化ビニルなどの、熱に弱い樹脂系の素材には焼付塗装することができません。

・粉体塗装

紛体塗装は、粉末状の塗料を静電気で対象物に付着させたあと、加熱溶解して塗膜を作る塗装方法です。
有害物質を含まないので、環境にやさしくハウスシック症候群を起こさないメリットがあります。
さらに、飛散してしまった塗料を回収して再利用できるので、コスト削減にもなります。

・静電塗装

静電塗装は、高電圧をかけることで塗料の粒子を帯電させて塗装する方法です。
静電気によって塗料が対象物に引き寄せられるので、均一な仕上がりにすることができます。
高電圧での作業になるので、事故が起こらないよう注意して作業をする必要があります。

・電着塗装

電着塗装は、液体の中に塗料を入れ、さらに塗装したい対象物を入れて電気を流すことで塗料を付着させる塗装方法です。
電気を流す方向(どちらを+にするか-にするか)で名前が変わります。
塗装する対象を+にするのが「アニオン電着塗装」で、-にするのが「カチオン電着塗装」といいます。
ハケやローラーなどで塗装しづらい形状のものにも均一に塗装できるのがメリットです。
対象物に電気を流す方法のため、電気を流せないもの(プラスチックなど)にはこの方法は使えません。

 

●金属塗装の種類

ステップ

金属は塗料が乗りにくく、ただ塗るだけではすぐ剥がれてしまいます。
きちんと工程を守ることで、しっかりとした剝がれにくく錆にも強い仕上がりにすることができます。

1.前処理

もし塗装済みの金属へ新たに塗装したい場合、古い塗膜やサビ、油分などをワイヤーブラシである程度取り除きます。
そのあとサンドペーパーやディスグラインダーなどで、金属の素体が見えるまでしっかりと塗料やサビを落としましょう。
そして塗料を付けたくない部分にマスキングをします。

2.下塗り

下塗りをすることで、サビから対象物を保護することができます。
また、上塗り塗料との密着性を上げることができます。

3.中塗り

中塗りには、塗膜の厚みを調整することで、損傷によって塗膜が剝がれてしまうのを防ぐ役割があります。
上塗りに合わせた色を塗ることで、上塗りの発色をよくすることができます。
工程によっては省かれることもあります。

4.上塗り

耐候性を挙げて、太陽光や雨風から塗装したものを守ります。
対象物を美しく見せる決め手となります。

5.乾燥

塗装した対象物を乾燥させることで、工程が完了します。
使用した塗料によって、乾燥する条件(温度、時間)が変わってきます。

●DIYで金属塗装

DIY

DIYで塗装をしたことがあるという人は多いと思います。
ですが、そのなかでも金属塗装をしたことがあるという人はそんなに多くはないのではないでしょうか?
金属塗装は初心者には難しいとされています。
自分でできるようになったら、ハンドメイドの幅が広がりますよね。

DIYでの金属塗装も、プロが行う工程と変わりません。
まず、前処理と下塗りをする。
そのあと上塗りで好きな色を対象物に塗っていきます。

塗料には水性のものと油性のものがあります。
油性の方が耐久力に優れていますが、ここは水性のものをおすすめします。
なぜかというと、体に害のあるVOCの量が少ないからです。

水性塗料にも、よりおすすめのものがあります。
それは、アサヒペンから出ている「水性高耐久鉄部用」です。
特徴として

・水性で塗りやすい低臭タイプ
・サビの上から直接塗れる、特殊強力サビ止め剤入り
・特殊フッ素樹脂、シリコン架橋システム、紫外線劣化防止剤(HALS)の相乗効果による耐候性の高さ
・強力な密着力

が挙げられます。
アサヒペンではこの製品専用のハケもあり、DIY初心者でも安心して金属塗装に挑戦することができます。
金属塗装は難しそうでなかなか手を出せない…という方は、こちらを使ってチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。

●さいごに

金属塗装は、日常に溶け込んでいますが、その裏にはいろいろな技術が詰まっています。
そのひとつひとつが製品や構造物の耐久性や美観を向上させる役割を果たしています。
なかなか気づきにくいですが、その価値や効果は私たちの生活を彩ってくれているんです。
金属塗装は、技術者たちの知恵や努力の結晶です。
日常に潜むその小さな技術の一端を知ることで、身の回りのものに対する新しい発見があるかもしれませんね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!