稚内の塗装業は、
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●はじめに

街を歩いていると、建物の屋上や道路沿いに、目を引く大きな看板をよく見かけます。
お店や会社の「顔」として、街の景観を彩る存在ですよね。

けれど実は、その看板が「どうやって安全に立っているのか」を気にしたことがある人は、あまり多くないかもしれません。
北海道のように風が強く、雪もたくさん降る地域では、看板は常に自然の力と向き合っています。
そんな厳しい環境の中で“倒れない・壊れない”看板をつくるために欠かせないのが「構造計算」という工程です。

今回は、普段なかなか見えない「看板の安全を支える仕組み」について、わかりやすく解説します。

なぜ看板に「構造計算」が必要なの?

構造計算が必要な理由

古民家には、新築住宅にはない「経年美」があります。
年月を重ねて深みを増した木目や、黒光りする梁などは、古材が持つ大きな魅力です。

一方で、古民家の木部は次のような課題を抱えています。

 

・紫外線による劣化:色あせや表面のひび割れ
・湿気や雨による腐朽:とくに屋外や縁側まわりは要注意
・害虫被害:シロアリや木喰い虫が入り込みやすい
・カビの発生:通気性の悪い部分では黒ずみが目立つ

 

こうしたダメージを防ぎ、木材の寿命を延ばすために塗装は欠かせません。

看板は人の目を引くデザインが大切ですが、それ以上に大事なのは安全性です。
屋外に設置される看板は、年中風や雪、紫外線にさらされます。
とくに北海道では、積雪や凍結、とても強い風が吹くこともあり、設計段階から「どんな力に耐えられるか」をきちんと確認しておく必要があります。

このときに行われるのが「構造計算」です。
簡単に言うと、看板が「どのくらいの風や雪に耐えられるのか」を数値で確かめる作業のことです。
建物に法律があるように、看板にも

「建築基準法」
「屋外広告物法」

などで安全に関するルールが定められています。

たとえば、屋上にある大型看板なら

「風速〇〇mの強風にどのくらいの力がかかるか」
「雪の重みで支柱がどれくらい曲がるのか」

などを計算し、強度を確認します。

この計算をきちんと行うことで、看板が安心して街の中に立ち続けることができます。
逆に、構造計算を怠ると、強風や経年劣化によって倒壊や落下事故が起こる危険性があります。
ニュースでも時々「古い看板が落下してけが人が出た」と報じられることがありますが、そうした事故の多くは、設計や点検の不備が原因です。

構造計算でチェックする主なポイント

では、構造計算では何を確認しているのでしょうか?
看板の形や設置場所によって細かく異なりますが、主に次のようなポイントがあります。

 

・材料の強さ(支柱・フレーム・ボルトなど)
→どんな材質を使うかによって、耐えられる力が変わります。

・風や雪の力
→看板は「大きな板」のようなもの。風を受ける面積が広いほど、受ける力も大きくなります。

・設置場所の環境
→屋上か地上か、建物の陰か開けた場所かによって、風の流れが全く違います。

・安全率(余裕のある設計)
→想定外の天候や経年劣化に備えて、あえて「少し強め」に設計しておくこともあります。

 

こうした項目をひとつつひとつ確認しながら、安全で長持ちする看板の土台をつくっていきます。
見た目のデザインがどんなに素敵でも、支える構造がしっかりしていなければ意味がありません。
まさに「見えない部分こそ、看板の命」といえるでしょう。

現場で行われる構造計算の流れ

構造計算の流れ

実際の現場では、構造計算は次のような流れで行われます。

1.現地調査
 設置予定地の地盤や風の流れ、周囲の建物などを確認します。

2.設計図の作成
 看板の形・サイズ・素材・取付位置などを図面にまとめます。

3.構造計算
 専用ソフトを使い、風圧や積雪荷重などを数値で算出します。

4.安全性の確認と補強
 基準を満たしているかをチェックし、必要なら設計を修正。

5.施工・最終確認
 完成後も、図面通りの強度が確保されているかを確認します。

こうして、安全面を確保したうえで初めて「街に立てられる看板」になります。
この計算データは、将来の点検や補修のときにも役立つ大切な資料です。

構造計算を怠るとどうなる?

構造計算を怠るとどうなる?

もし構造計算を省いてしまうと、思わぬトラブルにつながることがあります。
たとえば、風が抜けにくい設計だったり、支柱が想定より細かったりすると、強風で看板がしなったり、最悪の場合は倒れてしまうことも。

さらに、万が一事故が起きた場合には、設置業者だけでなく看板の所有者にも責任が及びます。
安全を軽視すると、信頼やブランドイメージを損なうだけでなく、法的な問題に発展することもあります。

「少しでもコストを抑えたい」と思って計算を省略するケースもありますが、結果的に修繕費や賠償費用がかかり、かえって高くついてしまうことも少なくありません。

構造計算は、言うなれば「安全の保険」のようなもの。
しっかりと行っておくことで、安心して長く使える看板になります。

安全で長持ちする看板のためにできること

構造計算をきちんと行った上で、さらに大切なのが日々のメンテナンスです。


・定期的な点検で、ボルトのゆるみや錆びをチェックする
・塗装を定期的に見直して、防水性・防錆性を保つ
・設置時に、構造だけでなく塗装やデザインも含めて専門業者に相談する

とくに北海道のように気候が厳しい地域では、塗装の質やメンテナンスの頻度が看板の寿命を大きく左右します。
「デザイン・構造・塗装」の3つをバランスよく整えることが、長く安心して使える看板づくりのコツです。

さいごに

看板の構造計算は、普段はまったく見えない部分ですが、そこには「安全」という大切な仕事が隠れています。

どんなに美しいデザインの看板でも、風や雪に負けて倒れてしまっては意味がありません。
見えない部分にこそ職人の技術があり、それが街の安全と信頼を支えています。

私たちは、デザインから構造設計、施工・メンテナンスまでを一貫して行い、
「安心して設置できる看板」を通じて、地域の景観と暮らしを支えています。

あなたの街で見かける看板にも、そんな見えない努力が詰まっているかもしれません。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!