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●はじめに


北海道の街を歩くと、店舗や施設の前に多くの看板が設置されていることに気づきます。

看板はお店の存在や情報を伝える大切な役割を担っていますが、北海道という地域特有の自然環境の影響を受ける工作物でもあります。

とくに冬季は、積雪や気温変化による雪の動きが発生しやすく、看板にも影響を与える可能性が高いです。
そのため、デザイン性や視認性だけでなく、安全性を考慮した設計が重要になります。

今回は、北海道の雪が看板にどのような影響を与えるのか、また積雪や落雪を考慮した看板設計ではどのような考え方が必要とされるのかを、わかりやすく解説していきたいと思います。

北海道の屋外環境が看板に与える影響

日本の雪国の商店街の様子

 

積雪が看板に与える物理的な負荷

北海道では、冬になると長期間にわたり雪が降り積もる地域が多くあります。
屋外に設置された看板も、その影響を受ける可能性があります。

看板の上部や水平に近い部分には雪が積もることがあり、雪が積もることで、設置時には想定していなかった重さが加わる場合があります。
この重さが、看板本体や取付部に負荷を与えることが考えられます。

こうした負荷の影響は、看板の大きさや形状、設置方法によって異なります。
そのため、北海道では積雪を前提とした設計上の検討が重要とされています。

 

落雪・滑雪が起こり得る環境

北海道の冬は、気温が氷点下とプラスを行き来することがあります。
この気温変化によって、積もった雪が滑り落ちたり、塊となって落下したりする現象が起こることがあります。

建物の壁面や屋上付近に設置された看板では、上部からの落雪や、看板自体に積もった雪が落下する可能性も考慮する必要があります。
とくに、看板の下に歩道や出入口がある場合には、安全面への配慮が欠かせません。

 

なぜ「看板の安全設計」が重要なのか

看板の接続部分のアップ

 

屋外広告物は長期間、屋外に設置される

看板は短期間の設備ではなく、年単位で屋外に設置されることが一般的です。
その間、雨や風、日射、そして北海道では雪といった自然環境の影響を受け続けます。

設置当初は問題がなくても、時間の経過とともに環境条件が変化し、部材や固定部分に影響が出る可能性があります。
そのため、初期の設計段階から安全性を考慮することが重要になります。

 

看板は落下や倒壊のリスクを伴う工作物

多くの看板は、人の目線より高い位置に設置されています。
万が一、看板が外れたり倒れたりした場合、周囲に影響を与えるおそれがあります。

このため、看板は表示物であると同時に、安全に管理されるべき工作物として扱われます。
北海道のような積雪地域では、通常の環境条件に加えて、雪の影響も考慮する必要があります。

 

積雪・落雪を考慮した看板設計の基本的な考え方

 

構造計算による安全確認の重要性

看板の安全性を検討する際には、見た目や経験だけで判断するのではなく、構造的な観点から検討することが重要とされています。

看板の大きさや形状、使用する材料、取り付け方法によって、受ける力の大きさや方向は変わります。
積雪や風などの外力を想定し、構造計算を行うことで、安全性を確認する考え方があるのです。

 

設置場所によって条件は大きく異なる

看板は、壁面に取り付けるもの、屋上に設置するもの、地面に自立させるものなど、さまざまな設置形態があります。

設置場所によって、雪の積もり方や風の影響、周囲の状況は異なります。
看板の下に人が通るかどうか、車道に面しているかどうかなど、周辺環境も安全設計を考えるうえで重要な要素です。

 

北海道で看板を設置・管理する際に意識したいこと

道路標識と右カーブ

北海道で看板を設置する際には、設計や施工だけでなく、その後の使い方や管理の意識も重要になってきます。
看板は屋外に常設されるため、設置した時点では問題がなくても、季節の移り変わりや気象条件の影響を受け続けます。

とくに冬季は、積雪や凍結、融雪といった現象が繰り返されるため、看板の周囲の状況が大きく変わることがあります。
たとえば、夏場には想定していなかった雪の溜まり方や、人や車の動線の変化が起こる場合もあります。

そのため、看板を「設置したら終わり」と考えるのではなく、北海道の環境の中で安全に使い続けるために、日常的に周囲の状況に目を向けることが大切です。
こうした意識を持つことが、事故の予防や安心につながります。

設計だけでなく「点検・管理」も重要

看板は設置して終わりではありません。
屋外にある以上、時間の経過とともに状態が変化する可能性があります。

積雪や風雨の影響、経年による部材の劣化などが起こることも考えられるため、定期的に状態を確認することが非常に重要になってきます。
異常が見られた場合には、早めに対応することが安全確保につながるのです。

 

さいごに

北海道では、雪の存在を前提にした看板づくりが求められます。
見た目やデザイン性はもちろん大切ですが、それと同じくらい、安全性への配慮が欠かせません。

積雪や落雪の影響は、設置場所や看板の形状によって変わるため、専門的な検討が必要になる場面もあります。
看板を設置・管理する際は、「北海道の環境で長く安全に使えるか」という視点を持つことが大切です。

雪国ならではの条件を踏まえた看板設計を考えることが、安心して利用できる街づくりにつながります。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!