●はじめに|北海道の住宅が早く傷む理由
北海道に住んでいると
「築年数のわりに外壁や屋根の劣化が早い」
と感じることがありませんか?
外壁に細かなひび割れが出てきたり、屋根の塗装が剥がれてきたりするケースは、北海道では決して珍しいものではありません。
こうした劣化の背景には、北海道特有の気候条件が大きく関係しています。
その代表的な現象が「凍害(とうがい)」です。
凍害は目に見えにくく、気づいた時には取り返しのつかないことになっていることもあります。
まずは、凍害がどのようなものなのかを正しく知ることが大切です。
●凍害とは?住宅に起こる現象を分かりやすく解説

凍害とは、
外壁や屋根の内部に入り込んだ水分が、凍結と融解を繰り返すことで建材が傷んでしまう現象
を指します。
水は凍ると体積が増える性質があります。
外壁や屋根には、目に見えるひび割れだけでなく、非常に小さな隙間も存在しています。
そこに雨水や雪解け水が入り込み、気温が下がることで凍結すると、内部から押し広げる力がかかります。
この状態が何度も繰り返されることで、ひび割れが広がったり、塗装や外壁材が剥がれたりといった劣化につながります。
●凍害によって現れる外壁の症状

凍害が進行すると、外壁にはさまざまな変化が現れます。
代表的なものとして、
・細かなひび割れが増える
・塗装が浮いたり剥がれたりする
・外壁材の表面が欠ける
といった症状が見られることがあります。
これらは、外壁内部への水分侵入が進んでいる可能性を示すサインのひとつです。
●屋根にも起こる凍害の影響
凍害の影響は外壁だけでなく、屋根にも及びます。
屋根の塗装が早く劣化したり、防水性能が低下したりすると、雪解け水や雨水が内部に入り込みやすくなります。
水分が入りやすくなることで、さらに凍結と融解が繰り返され、劣化が進行する悪循環に陥ることがあります。
●凍害が見つかりにくい理由
凍害の影響は外壁だけでなく、屋根にも及びます。
屋根の塗装が早く劣化したり、防水性能が低下したりすると、雪解け水や雨水が内部に入り込みやすくなります。
水分が入りやすくなることで、さらに凍結と融解が繰り返され、劣化が進行する悪循環に陥ることがあります。
●凍害対策としての外壁塗装の役割

外壁塗装は、住宅の見た目を整えるだけでなく、外壁材を水分から守る役割を持っています。
塗装によって表面に保護膜をつくることで、雨水や雪解け水が内部に入りにくくなります。
ただし、ひび割れや劣化部分を補修せずに塗装だけを行っても、凍害対策として十分とはいえません。
塗装前の下地処理や補修が重要になります。
●防水の考え方が凍害対策には欠かせない
凍害を防ぐためには、防水の考え方も非常に重要です。
屋根や外壁、バルコニーなど、水が集まりやすい場所では、防水性能が低下すると水分が内部に入り込みやすくなります。
塗装と防水は別の工事ですが、どちらも水の侵入を防ぐという点で密接に関係しています。
北海道の住宅では、両方をあわせて考えることが大切です。
●北海道の住宅で注意したい「水の入りやすい場所」
凍害を考えるうえで重要なのは「どこから水が入りやすいのか」を知ることです。
北海道の住宅では、特定の場所に水分が集まりやすく、凍害が起こりやすい傾向があります。
たとえば、外壁のひび割れやシーリング(目地)の劣化部分は、水が入り込みやすい代表的な箇所です。
シーリングは建物の動きに対応する役割を持っていますが、年数が経つと硬くなり、ひび割れや剥がれが起こります。
そこから雨水や雪解け水が侵入し、凍結と融解を繰り返すことで、周囲の劣化が進行します。
また、屋根と外壁の取り合い部分や、換気口まわり、窓まわりなども注意が必要です。
これらの部分は構造上どうしても隙間ができやすく、防水処理が弱くなると水が入り込みやすくなります。
見た目では分かりにくい場所だからこそ、凍害の進行に気づきにくいという特徴があります。
●凍害を防ぐために「定期点検」が大切な理由

凍害は、一度起きてしまうと自然に元に戻ることはありません。
そのため、被害が大きくなる前に状態を確認することが重要です。
北海道では、冬が終わった後の時期は、外壁や屋根の状態を確認する良いタイミングとされています。
雪や氷の影響を受けたあとに、ひび割れが増えていないか、塗装の剥がれが出ていないかをチェックすることで、早期発見につながります。
定期的に点検を行い、必要に応じて塗装や防水のメンテナンスを行うことは、結果的に大きな修繕を防ぐことにもつながります。
「まだ住めているから大丈夫」ではなく「今の状態を知る」という意識が、北海道の住宅では大切です。
●自分で気づける凍害のサインとは?
専門的な知識がなくても、次のような変化には注意が必要です。
・冬が終わった後にひび割れが増えた
・外壁の一部が浮いて見える
・塗装が粉のように手に付く
これらは、住宅の劣化が進んでいる可能性を示すサインです。
●さいごに|北海道の住宅を長く守るために
凍害は、北海道の気候では完全に避けることが難しい現象です。
しかし、凍害の仕組みを理解し、外壁や屋根の状態を定期的に確認することで、住宅への負担を抑えることは可能です。
外壁塗装と防水を適切に行うことは、住まいを長く安心して使い続けるための大切な考え方です。
まずは「今の状態を知ること」から始めることが、凍害対策の第一歩といえるでしょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!